ヤクルトの田口麗斗が高津臣吾監督に「守護神」を直訴した。今年の年賀状にそうしたためて送ったそうで、高津監督を招いた自身のYouTubeチャンネル〈田口麗斗の語り部屋〉で明かした。
田口は、13年にドラフト3位で巨人入り。16年10勝、17年13勝と2年連続で2ケタ勝利をあげるが、20年は5勝7敗と負け越して、21年からはヤクルトに移籍した。22年は45試合に登板して1勝1敗2セーブ18ホールドと、主に中継ぎとしてヤクルトのペナント連覇に貢献している。野球ライターが言う。
「19、20年は巨人、21年22年はヤクルトがペナントを制したことから、田口は、直近の4年連続でリーグ優勝を味わった唯一の男になります」
そんな田口は動画で、現役時代に4度の最優秀救援投手を獲得した高津監督に、リリーバーとしての資質を尋ねた。すると、高津監督はこう答えたのだ。
「一番は体の強さ。心もそうだけど、(体の)強さだと思う。技術とかそういうのはもうその次だよね。毎年50試合、60試合って投げていける体力を持ってるかどうか」
その後、個人目標を問われて、「60試合(登板)です」と即答した田口。これには高津監督も、
「おお、いい数字出してくるね! 60試合投げたらリリーフピッチャーとして大活躍ですよ」
田口の「守護神」抜擢に、まんざらでもない様子だった。
ちなみにヤクルト時代の高津監督の最多登板は93年の56試合。一方、田口は巨人時代の19年、55試合である。
田口がその体の強さに磨きをかけ、60試合の登板を有言実行すれば、他球団にとって大きな脅威となるに違いない。
(所ひで/ユーチューブライター)