中森明菜や小泉今日子、石川秀美、シブがき隊など、多くの人気アイドルがデビューした「花の82年組」。その一人である松本伊代が、ラジオ番組「垣花正 あなたとハッピー!」(ニッポン放送)で、同じく82年組として活躍した早見優との初対面について語っている。
「82年組」といっても、実は松本のデビュー曲「センチメンタル・ジャーニー」は81年10月21日にリリースされている。しかし、当時の年末の各賞レースに新人としてノミネートされるのは、前年10月から当年9月までデビューした歌手だったため、松本は82年組として扱われている。
そんな中、自分より約半後にデビューした早見を初めて見かけた時のことを「鮮烈に覚えている」と回顧した松本。それはテレビ東京の楽屋のエレベーター前で、小麦色のボーイッシュな雰囲気に「可愛い女の子が向こうから歩いてくる!」と衝撃を受けたという。
その話を聞いたパーソナリティーの垣花は「まさにライバル登場、みたいな」と声を上げていたが、実際の関係はどうだったのか。ベテラン芸能記者によれば、
「82年組のアイドルたちに当時の様子を聞くと、大概が楽屋などで顔を揃えた時は『学校の放課後のようだった』などと、むしろ仲がよかったという答えが返ってきます。その理由は、全員が売れていたから。一人でも売れていない子がいるとギスギスするものですが、忙殺されながらもイケイケで、上下関係もなければ、マウントを取るような子も出てこない状況でしたからね。逆に、その前後にデビューしたアイドルたちの、関係の悪さは聞きますよ(笑)」
そうした意味でも、松本が「82年組」に組み込まれたのは、ラッキーだったのかもしれない。
(鈴木十朗)