好事魔多し。10月22日に第一子誕生を公表したばかりの「嵐」相葉雅紀が、とんだ炎上騒動に巻き込まれた。発端は10月24日に公開された、兵庫県が運営する動画配信サイトの投稿「兵庫テロワールを体験してみた! 斎藤知事in西播磨」だ。ここで斎藤元彦知事が、兵庫県産食材で料理を作っている途中、「相葉君の番組やったら、これでストップかかって、あとはスタッフがやってくれるでしょ」と、つい口を滑らせたのだった。
相葉を揶揄するものだとして、これに嵐ファンが憤慨。その後、兵庫県には十数件の苦情電話やメールが来たため、当該動画は削除された。全国紙まで参入する「炎上」を受けて、斎藤知事は10月28日に謝罪するハメになってしまった。テレビ関係者が苦笑しながら、解説する。
「斎藤知事が言及したのは、相葉がMCの『相葉マナブ』(テレビ朝日系)の料理コーナーのことでしょう。相葉の実家は千葉県内で中華料理店を営んでおり、本人も料理が得意そうなイメージはありますが、実際には番組中で濡れ布巾の使い方がわからなかったり、食材名や料理用語を聞き返す珍場面を、視聴者もファンも見慣れています。そんな調子ですから、時短で美味しい料理を作る、というのが番組のコンセプト。相葉が完璧に料理をこなすかどうかは、あまり大きな問題ではないのです。実際、県に寄せられた苦情は、そう多くありません」
全国紙が「侮辱だ」「不適切発言だ」と糾弾するほどの舌禍とは思えず、全国紙で取り上げる社会問題はほかにいくらでもあるだろう。
「むしろ料理下手を逆手にとって、同じテレビ朝日の料理番組で大化けしたのが、DAIGOです。上沼恵美子の後任番組を担当していますが、こちらは最初から最後まで慣れない手つきで野菜を切り、湯切りや揚げ物に悪戦苦闘する様子を、包み隠さず放映しています。はたして料理は無事に完成するのか、見ている方はハラハラドキドキ。料理番組としては異色の、スリルと笑いを誘う番組進行です。家庭的な一面を見せたことで『竹下登の孫』から、良きパパタレントのイメージが定着しましたね」(前出・テレビ関係者)
この騒動を機に、嵐のメンバーにはアイドル路線からパパタレント、父親役へと活躍の場を広げてほしいところだ。