「今までジャイアンツは、ほとんどお金を使ってないから、今年は少し戦力補強という点でね、少々貯金もあるようなので、使ってくれるということです」
10月27日、巨人OB・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁 公式チャンネル】〉に出演した巨人・原辰徳監督は、冒頭のような意味深な発言をしたものだ。
さらにこの発言の2日後、29日に公開された動画で原監督は、具体的な選手名も明かしながら年俸についてこう口にした。
「ジャイアンツで給料上がるのは、大城(卓三)、(吉川)尚輝、戸郷(翔征)、高梨(雄平)。このくらいだと思いますよ」
この発言について野球ライターが解説する。
「原監督が契約更改を睨んでこのように発言したことで、フロントも背中を押されたようなものです。現状戦力の年俸は減給、少なくとも現状維持に留めるよう躍起になることでしょう。5年連続30本塁打の岡本和真や、新守護神の大勢ですら上がらないのか、といった声も上がりそうですが、要は現有勢力に極力金をかけず、その分を補強に回したいという考えなのでしょう」
選手からの不満を避けるためなのか、この発言に続いて原監督はこう付け加えている。
「去年(今季)は大惨敗してるんですから、ボクは悔しいけど、ボクより(選手が)悔しいと思ってないとボクだってやっていけないよね」
こうしてしっかりとクギを刺しておくところが、原監督のしたたかさなのかもしれない。
契約更改がどれほど荒れるのか、あるいは原監督の刺したクギが効いてすんなりと終わるのか、要注目なのである。
(所ひで/ユーチューブライター)