10月8日に開催されたコント日本一を決める「キングオブコント」で優勝したばかりのビスケットブラザーズ。知名度も大幅にアップしたはずだが、31日に都内で行われた「LIVE STAND 22-23 FUKUOKA(来年1月14、15日、マリンメッセ福岡)開催キックオフ記者会見では、自虐ネタを披露していた。
8月に行われた「LIVE STAND」東京公演を振り返ったビスブラの「きん」は、お笑いコンビ・エルフの次に出番が回ってきたとたん「2000人ぐらいが移動しちゃって」と明かし、キングオブコント優勝後の大阪での凱旋ライブでも、なんと観客が19人だったと、弱気な発言をしたのだ。
相方の原田泰雅も、凱旋ライブ直前に吉本興業の岡本明彦社長にタイミング悪く出くわし、「ここからは黒字だね」と言われた直後の「19人」だったことを告白。「僕らたぶんクビになると思います」と笑いを誘っていた。
ネタに昇華できたとがはいえ、この人気の無さはどういうことなのか。お笑いライターが説明するには、
「『キングオブコント』歴代最高得点で優勝したビスブラですが、決勝戦の放送中、ツイッターを見てみると、『や団』や『コットン』のほうが面白かったという声が結構多かったのが印象的です。とはいえ、優勝後の芸人の感想では、やはりビスブラの評価は高い。例えば、10月26日放送の『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)では、アンガールズ田中がビスブラのネタについて『凄みは意外と芸人じゃないとわかんないかもしれない』としつつ、セリフ回しや設定などがかなり高難度で、彼らのようなタイプはハマらないと全スベりすると解説。また10月30日放送の『マルコポロリ』(カンテレ)では、ほんこんが『ぶっちぎりやった』と絶賛している。ビスブラは比較的、玄人ウケするコンビなのかもしれません」
今後はジワジワと人気が上昇していくのかもしれない。
(鈴木十朗)