10月1日放送の「キングオブコント2017」(TBS系)で準優勝を果たした男女コンビの「にゃんこスター」を巡り、お笑いに対する世代差が表れたようだ。10月12日放送の「バイキング」(フジテレビ系)にてMCの坂上忍が「よくわかりません、面白さが。何が面白いの?と思った」とコメント。これには薬丸裕英も「ボクはわかりません」と同意した。
その一方で女芸人の横澤夏子は「キラキラしてすごい面白かった」と女性らしい表現でにゃんこスターを絶賛。フットボールアワーの二人は岩尾望が「子供が見ても笑えるコント」と指摘し、後藤輝基は「どうなんやろうと思って見たら笑ってしまいましたね。驚きました」との評価だ。これらの声にお笑い系のライターはこんな見解を示す。
「にゃんこスターを否定した坂上と薬丸が50代のオジサンなのに対し、横澤は26歳と、親子ほども年齢が離れています。そして岩尾と後藤は40代前半ですが、同じお笑い芸人ということもあり、お笑いに対する感覚は若いはず。つまり、にゃんこスターをどう評価するかによって、その人が持つ感受性の若さを推し量ることができそうです」
その後藤は芸人らしく「異質だったと思うし、やっぱり意外性もありました」と、にゃんこスターを分析。お笑いに対する理解の深さを示すことで、頭ごなしに「何が面白いの?」と否定した坂上をチクリと批判した形となった。
「ただ、そんなやり取りこそが『バイキング』の視聴率につながっているんじゃないでしょうか。これが他の番組だとMCの意見に全員が流されてしまうことも珍しくなく、多様な視聴者の獲得が難しくなるもの。坂上が異論を大いに受けいれるところには、MCとしての良好なバランス感覚が伺えます」(テレビ誌ライター)
あえてオジサンとしての意見を披露する。坂上はそんな自分の役割に徹しているのかもしれない。
(金田麻有)