テリー 俺も付き合いは長いけど、改めて上島さんってどんな人だったの。
肥後 いや、ほんとにセコい男なんですよ。ほんとにケチだったんです。
テリー ケチだったの?
寺門 人に奢ることなんかないんですから。
肥後 僕らは何ももらったことがない。
寺門 うん、ないない。
肥後 ほんとに業の塊っていうか。全ての業を持ってる男で、それを全部隠さず出してるから、スケベだし、ケチだし、セコいし。
テリー だって、金あったでしょう。
肥後 使わないんです。
テリー 家とか車とか?
寺門 買わないですね。
肥後 車も買わない。何も買わないんですよ。
寺門 いつも同じ格好してるんです。番組で着たジャージってもらえたりするじゃないですか。いつもあれ着てました。
肥後 汚れる仕事があるから、スタッフさんが下着とかも全部用意してくれるんです。だから、古い下着を穿いてきて、それを捨てて、局が用意した下着で帰るんです。
寺門 すごいですよ。もう勘弁してくれと思ってましたけど。
肥後 あと、楽屋に入ったら、まず弁当を確保ね。
寺門 そう。「これで(酒を)飲むんだ」って言ってました。
肥後 普通、楽屋に入って、打ち合わせがあって、本番が終わって、楽屋へ帰った時に弁当があったら「あ、持って帰ろうか」っていう流れなんですけど、あいつは「おはようございます。おお、今日はカレーか、よし俺ビーフな」って、もう袋に詰めてる。
テリー そうなんだ(笑)。
寺門 あと、女にモテたかったんです。
テリー モテたの?
寺門 モテるわけないじゃないですか。モテないから「来世ではAV男優になる」って断言してましたから。それぐらい性に対しても欲があったんです。
テリー 愛人は?
寺門 ほんとにモテなかったから。そういうのは気配もなかったです。
肥後 とんでもない男だから、飲み会とかで後輩に、「男ばっかりで飲んでてもしょうがないだろう。女を呼ばないと」って、後輩が女性を呼びますよね。で、女性だし、遅い時間だと電車もないんで、タクシー代っていうことになるじゃないですか。で、「どこだ?」って聞いて、「どこどこ」って答えると「そんな遠く?5000円もかからないだろう。じゃあ2人で5000円ずつな」って、1万円札をビリッと破って5000円ずつ渡すんですよ。ひどい男でしょう。
テリー アハハハ。それ、ちょっとおもしろいけどね。
肥後 でも、それギャグでやってないんですよ。本気なんです。
寺門 だから、女の子にモテるはずがないんです。
肥後 結局、一度来た女性はリピーターにならなくて、みんな逃げていくんです。
テリー でもさ、上島さんって優しそうじゃない。
肥後 ほんと外面(そとづら)はいいですから。上島さんのことを悪く言う人は見たことない。
寺門 ない、ない、ない。
肥後 ただ、マネージャーとか、うちらは悪い部分を知ってるから。ブラック上島を。
テリー あ、そう。
肥後 でも、そう言ってもみんな「またあ」って信用しないんです。
テリー よし、墓掘ろう。これは掘り起こすしかないよ!
寺門 アハハハハハ。ほんとにお金どうしてたんだろうな。天国に持っていったのかな。