「第73回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が11月16日に発表されたが、「フタを開ければ目玉ナシ」ともっぱらだ。
初出場は紅組でIVE、ウタ、Aimer、緑黄色社会、LE SSERAFIM。白組はSaucy Dog、JO1、なにわ男子、Vaundy、BE:FIRSTの計10組。映画「ONE PIECE FILM RED」のオリジナルキャラクターであるウタについては、作中と同様にAdoが歌声を担当するが、アニメキャラの紅白出場自体が初。「ONE PIECE UTA LIVE RED×WHITE」と題したコラボレーション企画も、大々的に打ち出されている。
出場歌手の中には工藤静香や篠原涼子など懐かしい顔ぶれはあるものの、期待されていた中森明菜や松田聖子の名前はナシ。
「中高年層にとっては、ガッカリの紅白になった」
と溜め息をつくのは、テレビ誌記者である。
「今年はジャニーズ勢が6組で、『なにわ男子』が待望の初出場を果たしています。ファンにとっては妥当な選出といえるでしょうが、中高年世代とすれば、例えば再ブレイク中の『男闘呼組』を入れてほしかった。韓国の6人組ガールズグループ『IVE』などは、いったい誰なのかと思った人も多いのでは。『ミュージックステーションと変わらない』と揶揄する声も上がっているほどで、正直、視聴率はあまり期待できないと思いますよ」
昨今、紅白裏の民放では「年忘れにっぽんの歌」(テレビ東京系)が視聴率で大健闘している。この調子だと、紅白のマイナスポイント分をごっそりテレ東がかっさらっていく可能性もありそうだ。
(ケン高田)