来春開業の新球場「エスコンフィールド北海道」問題に揺れる日本ハムが、来季の主催全71試合を同球場で行うことがわかった。
日本野球機構(NPB)がパ・リーグの公式戦日程を発表したことで判明したもので、これまで行ってきた釧路、帯広、旭川、函館など道内だけでなく、東京ドーム、静岡など道外の地方主催試合も取りやめた。日本ハムの開幕戦は他のカードより1日早い3月30日で、楽天を迎え撃つこととなった。パ・リーグ関係者が言う。
「日本ハムはとにかく、東京ドームでの興行を早くやめたがっていた。コスパが悪く『やればやるほど赤字』だとか。来年から新球場に専念したいという口実で打ち切られたのだから、内心は喜んでいると思いますよ」
昔はどの球団でも地方主催試合が多くあったが、近年は減少傾向にある。どうしてなのか。パ・リーグ関係者が続けて明かすには、
「地方ゲームはいわゆる地元有力企業がお金を出す『買い切り興行』のため、景気が悪く買い手がつかなければ、なかなか実施できないのです。球団にとっては、本拠地でずっと試合ができれば実入りもよく、選手の負担も少なく済む。広島がマツダスタジアム開業以降、北陸や北海道で頻繁にやっていた地方主催試合を取りやめたことにも、同じ経緯があるのです」
日本ハムのオールドファンにとっては寂しいが、これも時代の流れなのか。