ひと足先に開幕した日本ハムの清宮幸太郎が、いよいよ「覚醒」するのではないか──。
今季、プロ6年目を迎えた清宮の昨年の成績は18本塁打、打率2割1分9厘と、決して褒められたものではなかった。「未完の大器」と期待する声すら消えつつあるため、最低でも20本塁打以上、2割台後半の打率を残せなければ、指揮官もファンも納得はしないだろう。スポーツ紙デスクが語る。
「ポイントは、今季から本拠地になった『エスコンフィールド北海道』です。昨季までの『札幌ドーム』が両翼100メートル、センター122メートルだったのに対し、右翼99メートル、左翼97メートル、センター121メートルと狭くなり、外野フェンスの高さも5.7メートルから約2.8メートルと格段に低くなった。これで昨季まではフェンスギリギリでアウトになっていた打球が本塁打になりやすくなるため、5本から10本程度の増産が期待できるのでは」
本人が目標として掲げている「40本塁打」については、
「フェンスが低い上に97メートルという狭さから、逆(レフト)方向への打球がカギを握るでしょう。昨季は本塁打18本全てがライト方向でしたが、今季の清宮はかなり左方向への打球を意識している。3月22日にエスコンフィールドで行われたオープン戦(対ソフトバンク)では、レフトスタンドに放り込んでいます。これこそ札幌ドームの広さでは届かなかった理想の形で、量産できれば40本を軽く超えてくるかもしれません」(スポーツライター)
今季こそ同級生のヤクルト・村上宗隆と肩を並べ、競い合えるかどうか。
(ケン高田)