空席が目立つ日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールド北海道で、観客動員のために涙ぐましい営業活動が行われている。
今年3月に開場したものの、観客数の下落に歯止めがかからず、満員になったのは楽天との開幕カードぐらい。平日の開催では、2万人に届かない日まで出てきた。地元メディア関係者が解説する。
「観客数の減少が多数のメディアで報じられたことで尻に火がつき、職員が必死に各方面に営業をかけているといいます。特に力を入れているのが、旅行会社とのタイアップ。これから夏の観光シーズンで、北海道を訪れる観光客にオプションとしてエスコンに足を運んでもらおう、というプランを売り込んでいるのです」
その次にターゲットとなっているのは、修学旅行客。入場料を割り引いた上で、旅程に組み込んでもらい、中学生などの団体に入場を促すプランだ。
日本ハムは6月6日から8日まで広島カープ、6月9日から11日までは阪神タイガースをエスコンフィールドに迎えて戦う。相手がセ・リーグの人気2球団だけに、この1週間だけは大入り満員となる公算が大きいというが、
「交流戦が明ければその反動で、観客数はまた落ち込むでしょう。札幌市から約20キロも離れていることで、スポンサー筋からは『エスコンは遠すぎる。近くて便利な札幌ドームで、年間いくつか試合をしてほしい』といった要望が出ています。18時試合開始のナイター開催日に札幌市内からエスコンへ応援に行くためには、16時台に仕事を終えなければ間に合いません。札幌市内に事務所がある大きなスポンサーからは、不満が噴出しています」(前出・地元メディア関係者)
交流戦で浮上しつつある新庄ハムだが、ガラガラの新球場問題でも、これからの巻き返しという課題がのしかかる。