「スッキリ」で忘れてはいけないのが、文化人を中心としたコメンテーター陣の存在。中でも17年5月1日放送回の高橋真麻(41)の珍発言は際立っていた。
「急に画面からいなくなったと思ったら、戻って来るや『ちょっとつわりが』と謎の発言。彼女が結婚したのは18年12月で、この時はもちろん独身です。本当はトイレか何かで、それを隠すための冗談だったんでしょうけど、スタジオは静まり返ってしまった。視聴者からも『全然、笑えない』と批判の声が相次ぎました」(女性誌記者)
名物リポーターの阿部祐二(64)もハプニングに事欠かないキャラクターだ。前番組「ザ!情報ツウ」では強風と大雨に見舞われた鹿児島での台風中継で、時折しゃがみながら「外に出て歩くのは非常に危険です」と叫びつつ、カットがかかると背筋を伸ばして歩き出した“前科”がある。
「『スッキリ』では20年9月8日放送回で、子供2人を車中に置き去りにし、熱中症で死亡させた事件を現地取材していた。その時に阿部リポーターが、容疑者の母親を擁護する発言を連発。加藤さんは明らかに不快な表情を浮かべていましたが、その後、ネットで大炎上する騒動に発展しました」(女性誌記者)
不定期ではあるが、ゲストの歌手が新曲を披露するコーナーもハプニングの連続だった。20年2月19日放送回に出演した倖田來未は、歌い出しで声をからして自ら中断。「待って! もう1回いいですか!?」と演奏を止め、ハリセンボンの近藤春菜(39)や水卜アナが「生だからこそ」と、必死にフォローを入れていた。
さらに“場外乱闘”から降板騒動へ発展した事件も。
「15年3月からサブ司会を務めた上重聡アナ(42)は、スポンサーからの1億7000万円無利息融資が発覚して1年で降板しました。また『天の声』を担当する南海キャンディーズの山里亮太(45)が自身のラジオ番組で『スッキリ』スタッフの態度に苦言を呈し『一生許さない』と宣言して波紋を呼んだ」(芸能記者)
このように数々の話題を振りまいてきた「スッキリ」だが、残すところあと4カ月ちょっと。テレビ局関係者が次のように嘆く。
「『スッキリ』だけでなく、そのあとの情報番組『バゲット』も同時に打ち切りになる。もうワイドショーの時代は終焉という見方もできますね。今後は『ラヴィット!』のように、何かに特化した番組作りの流れが来るかもしれません」
番組名とは裏腹に、スッキリしないまま、終わりを迎えるのかもしれない。