およそ1年半、民放の連ドラから離れている吉岡だが、6月末にテレビ朝日のSPドラマ「監察の一条さん」に出演。主演の吉田鋼太郎(63)が定年間近の監察官を、ヒロインの吉岡はキャリア組の“毒舌上司”を演じたところ‥‥。
「バディを組んだ2人の息がぴったり。放送後、連ドラ化を望む声が殺到したんです」(芸能記者)
局内の評判も上々で、新たな動きが。芸能記者が声を潜めて明かす。
「看板ドラマの『相棒』シリーズが、“初代相棒”の寺脇康文(60)の復帰でファイナルが近づいてきた。それもあって、かねてから後釜を模索する中、筆頭は波瑠(31)と鈴木京香(54)が組む『未解決の女警視庁文書捜査官』だった。18年と20年に連ドラが放送され、シーズン3への機運が高まっていますが、その対抗馬に浮上したのが『監察の一条さん』。すでに水面下では来年の秋ドラマで打診済みとか。吉田側はOKですが、吉岡側は多忙なスケジュールの都合で保留していると聞きました」
ドラマの内容に難色を示したわけではなく、「低視聴率女王」のレッテルを貼られたことで主戦場を変更。映画や舞台、配信作品で数年先までスケジュールを押さえているのが大きい理由だという。テレ朝関係者も続ける。
「男性視聴者に好かれても、同性人気は低いというのが吉岡への評価でした。しかし、広告代理店の調査で女性の支持率が高いことがわかったこともあって、『監察の一条さん』の連ドラ化にゴーサインが出たのです」
過去のマイナスイメージをハネのけて再ブレイク中の吉岡は、アラサーになって女優の立ち位置にも変化が出てきた。尾谷氏が分析する。
「主演も十分できますが、『監察の一条さん』のバディや『ホリック』の女郎蜘蛛など、引き立て役でより輝いています。ロックの世界でも、ザ・ローリング・ストーンズはメインのギタリストのキース・リチャーズとボーカルのミック・ジャガーがバンドの中心ですが、肝として支えているのは、セカンドギタリストのロン・ウッド。彼がスパイスになり、2人が目立つ存在になれている。吉岡もワキを固めた役ほど個性が際立ち、話題になる作品が多いので、今後は女優界のロン・ウッドとして重宝されるのではないでしょうか」
演技力も美ボディも三十路になって進化を遂げ、来年も吉岡に首ったけの1年になりそうだ。