12月1日、2022年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。年間大賞にはプロ野球ヤクルト・村上宗隆の活躍で広く使われるようになった言葉「村神様」が選ばれた。ところが、早くも異論が……。
村上は7月、史上初となる5打席連続本塁打を記録し、日本記録を更新。10月のレギュラーシーズン最終戦では56号本塁打を放ち、歴代単独2位を記録した。22歳での本塁打50本到達は史上最年少となる。華々しい活躍にSNSでは村上のことを「村神様」と呼ぶようになり、その後ネットニュースなどでも幅広く取り上げられるようになった。
年間大賞にふさわしい「村神様」だが、翌12月2日、おもわぬ異論が飛び出した。同日に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会1次リーグE組最終戦で、日本は強豪スペインを2対1で下し、1次リーグを首位通過。スペイン戦に先発した長友佑都は試合後のインタビューで「小さい声で言うので、あれ言っていいですか?ブラボー!!! マジでみんなブラボー、ありがとう、本当にありがとう。マジでブラボー!」と叫んだ。
長友は11月23日に行われたドイツ戦に下馬評を覆して勝利したときも「ブラボー!」とハイテンションで連呼。11月28日の練習で「1次リーグを突破して、またドでかい声で“ブラボー!”と言ったるからな」と宣言していた通りとなり、有言実行を果たした。
「長友の“ブラボー!”に感化され、国内のスポーツバーなどでスペイン戦を応援していたサポーターたちも勝利が決まった瞬間『ブラボー!』を連呼。言葉のインパクトや響きもよく、12月1日に流行語大賞が発表されたばかりでしたが、“今年の流行語大賞はブラボーでは?”“今からブラボー!に変えても誰も文句は言わないはず”といった声が次々と上がりました」(週刊誌記者)
さすがに今年の流行語大賞で追加受賞はないと思われるが、決勝トーナメントでも長友の「ブラボー!」の雄叫びを何度も聞きたい。
(石田英明)