毎年、この時期になると話題を集めるユーキャン新語・流行語大賞が今年も12月1日に発表され、年間大賞に「トリプルスリー」と「爆買い」が選ばれた。
流行語大賞といえば、毎年その選定が物議を醸しているが、今年も厳しい意見が多かったようだ。
「『爆買い』はともかく、『トリプルスリー』なんてまったく流行っていないでしょう。すごい記録なのはもちろんですが、その一方で我々マスコミが何とかプロ野球界を盛り上げようとプッシュした言葉でもあるわけで‥‥。そもそも野球を知らない人にはチンプンカンプンだし、一般社会に浸透しているとは到底思えないですね。授賞式の会場でも、女性記者を中心に『“爆買い”はわかるけど、“トリプルスリー”ってどういう意味?』という声が出ていました」(スポーツ紙記者)
そんな中、グーグル・ジャパンは、同日に「Google検索による流行語ランキング」を発表し、こちらは大賞が「マイナンバー」、2位が「ラッスンゴレライ」、3位が「エンブレム」という結果だった。
「トリプルスリー」と「マイナンバー」を比べると、明らかに「マイナンバー」のほうが認知度は高そうだが、流行語大賞の選定に携わる関係者が匿名を条件にその舞台裏をこう明かす。
「毎年何かと物議を醸していますが、新語・流行語大賞の選定に関しては、実際にその言葉が多くの人の話題に上ったかどうかはもちろん、実のところ表彰式との兼ね合いもあるんですよ。正直、大賞の受賞者が欠席では格好がつかないでしょう。そのあたりの裏事情も加味して、決めているのが実状です。今年のとにかく明るい安村は残念ながらトップテン止まりでしたが、芸人さんの受賞が目立つのは、授賞式に来場してくれる確率が高いという要素も影響していると思います」
今年のトップテンには「五郎丸(ポーズ)」もエントリーされていたが、当事者であるラグビー日本代表の五郎丸歩選手は「違和感を覚えます」として授賞式を欠席。もし五郎丸選手が出席すれば年間大賞は決まりだった!?
(しおさわ かつつね)