楽天の石井一久GM兼監督が来シーズン、監督に専念することが判明した。球団編成権を手放した理由は何か。
石井監督は18年9月、楽天にGMとして入った。2年後の20年秋には、GM兼任で監督に。だが、指揮したシーズンはいずれも前半戦に優勝争いするも、後半には失速する有り様だった。球団関係者が言う。
「今シーズンは3、4月あたりの成績を見ると、優勝間違いなしと誰もが信じてやまなかったのに、新型コロナウイルスの感染拡大による戦力低下なども相まって、徐々に後退。結局、4位に終わりました。球団内部からは采配に対して、あるいは外国人選手獲得、トレードなどの手腕にも、厳しい評価をする人が続出していた」
石井監督は「優勝を目指すためによりよい選択をしたということだけ」とコメントしているが、GMの後任は置かず、球団主導でチームを編成する形となった。
「世間的には『監督に専念』と見えまするが、GM職から外されたということ。球団も高額年俸の田中将大、浅村栄斗を残留させた中で、来シーズンに優勝できなければ、監督の座も失うのは間違いないでしょう」(前出・球団関係者)
土壇場で本領発揮となるか。