翻って、八方塞がりでは韓国に負けていないのが、我が国の不人気宰相だ。すでに党内からも、岸田下ろしが始まっているという。
「山際氏に続き、事務所費問題の寺田稔総務相(64)、秋葉賢也復興相(60)の順での辞任ドミノが始まるかと思いきや、『死刑のハンコ』発言で葉梨康弘法相(63)が先に更迭された。当初、岸田総理は擁護したが、『岸田派の身内はかばうのか』と党内から猛反対を食らった」(政治部デスク)
もはや、尻に火がついた現状ではグダグダ“検討”している場合ではない。「岸田総理が、あの“天敵”にまで泣きついた」という地獄耳情報がキャッチされたのだ。大手紙の官邸詰めキャップが語る。
「10月末に六本木の中華料理店で、二階俊博元幹事長(83)ら二階派の会合が行われた。これを事前に聞きつけた岸田総理は、党事務総長に頼み込み、宴席での相席を果たした。ところが、当の二階さんは岸田総理と一言も口をきかなかったといいます。昨年の総裁選出馬の際に『党役員は3年まで』と二階氏に定年を突きつけた因縁の関係です。宴席主役に無視された総理は立つ瀬もなく、すごすごと途中退席したそうです」
永田町の妖怪からの許しはいまだ下りず‥‥。
「派閥の領袖を失い空中分解寸前の安倍派で、陰の実力者となっているのが森喜朗元総理(85)です。同じく宏池会では、岸田さんより隠然たるパワーを誇るのが古賀誠元幹事長(82)です。森氏は引退後も政治団体代表を務め3億円を集める集金力を誇り、宏池会の現役世代にも強い影響力を保っている。一方で、古賀氏は最近『もはや岸田はドロ舟だ。解散したら森山派につけ』と号令を発しているのです。森山裕選対委員長(77)と言えば、二階氏と双璧の陰の実力者です。党重鎮にも見限られた岸田総理が全幅の信頼を寄せるのは秘書官にした長男ぐらい。孤立無援を極め、“一人ぼっち解散”なんてことにならないといいが」(官邸キャップ)
日韓関係を重視する尹大統領に対して外交通を自任する岸田総理、この2人のチキンレースはどちらが先に白旗を上げるか。