日本プロ野球名球会の総会が12月9日に行われ、上原浩治氏と藤川球児氏の新たな入会が発表された。
投手の入会規定は200勝以上、もしくは250セーブ以上。上原氏の日米通算134勝、128セーブ、104ホールドや、藤川氏の日米通算245セーブはいずれも満たしていないが、19年に定められた特例入会制度を利用しての入会となった。規定に匹敵する成績だと認められたのである。
こうなると、世間の関心が俄然高まるのは、特例での新たな入会員だ。同日には、理事の新体制も発表。新理事に古田敦也氏、副理事に野村謙二郎氏、佐々木主浩氏、理事に柴田勲氏、東尾修氏、谷繁元信氏、宮本慎也氏、顧問に山本浩二氏が就任した。
その中で古田氏は副理事だった19年当時、エンゼルスの大谷翔平を例に挙げて「大谷君が1000安打100勝した時に、名球会としては価値がないのか。自分の2000本よりすごい」と発言している。
「191勝41セーブの松岡弘氏(ヤクルト)や、187勝3セーブの足立光宏氏(阪急)も再度検討に入るかもしれませんが、推したいのは『平成の大エース』と呼ばれた巨人三本柱の1人、斎藤雅樹氏です。180勝11セーブながら、最多勝利のタイトル5度獲得は、セ・リーグ最多記録。史上4人目となる沢村賞も、3度受賞した。連続完投勝利11とシーズン最多完封回数7のNPB記録保持者でもあり、文句なしでは…」(球界関係者)
現理事の投手出身者は、佐々木氏と東尾氏。2人が「オレよりすごい」と認めるかどうかが、斎藤氏が特例入会のポイントとなるかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)