2020年のシーズン終了と共に惜しまれつつ引退した元プロ野球選手の藤川球児氏。1998年、ドラフト1位で阪神タイガースに入団。豪快なストレートは元プロ野球選手の清原和博氏より「火の玉ストレート」と命名され、藤川氏の代名詞ともなった。途中、MLBに渡り、プロ通算20年の間、最多セーブ投手2回、最優秀中継ぎ投手2回のタイトルにも輝く目覚ましい活躍だった。
そんな藤川氏が、主に巨人で活躍した元プロ野球選手、上原浩治氏のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」に出演。人並みに活躍してこられたのは、あのレジェンドバッターとの対戦があったからだと振り返った。
2月19日の投稿回を観ると、藤川氏が苦手なバッターの1人として挙げたのが、イチロー氏だった。初対戦、イチロー氏はベースから離れて立っており、「ストライクゾーンが広く感じられた」と振り返る藤川氏だが、投球フォームに入り始めると徐々にイチロー氏が踏み込みを開始。ストライクゾーンがジワジワと狭まり、投げる頃にはストライクゾーンが「無い!」と感じたのだとか。
「その頃からプロ野球のストライクゾーンが狭いなって感じるようになりましたね」と言う藤川氏は、その経験により、MLBで胴上げ投手になった上原氏と対等に話ができるようになったのだと殊勝に語ったのだった。
藤川氏がプロ入り後初登板の機会に恵まれた2000年は、イチロー氏のNPB最終年である。藤川氏のような一流選手を育て、海を渡ってくれたイチロー氏にも感謝である。(ユーチューブライター・所ひで)