アラサー女子アナAは地方テレビ局のアナウンサーとして活躍していたある日、プロスポーツチームの若手控え選手Xと2人で慰労会を開き、慣れない日本酒を競い合うように飲み干した。交際していた1歳下のプロ野球選手Tを横に置いた行動。ここから歯車は狂い始めた。
和食居酒屋をあとにしたAとXは、泥酔状態だった。街で一番の歓楽街をふらつきながら歩くと、通行人のひとりが「あれ、AとXじゃないの?」とバレてしまった。互いに独身とはいえ、噂はあっという間に広がる。慌てた2人はタクシーに乗り込んだが、Aは「頭が痛い」と言い始めて、とても自宅にひとりで帰れる状態ではない。仕方なく、Xは自分の家に持ち帰り、特注のベッドの上でAを寝かせた。そして次の瞬間、Tはパンツ一丁になり、攻めていったのだ。 Aが回想する。
「手も足も出ないとは、まさにこのこと。Tは服を脱がせるのがとにかくうまい。私も泥酔して半分覚えていませんが、とにかく舌を入れたキスをしまくったことだけは覚えています。だけど…」
次はいよいよ…という、まさにその瞬間だった。
「ぐわっ…ウェ…」
突然、Aがベッドの上で気分を悪くし始めた。続けて胃に入っていた食べ物をほとんど、ベッドの上にリバース。Tは冷や汗をかきながら、掃除を始めた。もはや、甘い男女の関係どころではなくなっていた。(つづく)