噂のX女史の携帯電話に連絡を入れて直撃し、いぶかしげな様子のX女史に疑問をぶつけてみた。
──岸や細川の楽天移籍に関わっていると聞きました。
「そんな話はないです」
──女子アナとの合コンをセッティングして選手との信頼関係を強化している、という話が出ているんですが、事実でしょうか?
「誰がそんなことを言ってるんですか! 誰から聞いたかを言わないと、私はそれを答えなくてもいいと思うんですけど」
「事実のあるなしを、私が答えなきゃいけないんですか!? 答える必要はまったくないですよね!」
「認めた、認めないで何かが変わるんですか!?」
X女史の口調はしだいに荒くなる。そのまま、肯定も否定もしない、という奇妙なやり取りが続けられた。そして最終的にX女史から、
「フジテレビの広報に連絡してください」
と告げられ、約5分間の押し問答が終了したのだった。
そこでフジテレビ広報部に質問状を送付。
質問1 女子アナとの合コンセッティングは事実か?
質問2 それは、フジテレビが会社として指示している、あるいは黙認していることなのか?
質問3 X女史本人が、妻子ある選手と深い仲になったという証言もあるが、それは事実か?
という3つの質問に対し、企業としての回答を求めたところ、次のような返答があった。
まず「質問1」と「質問2」については、
〈取材活動の範囲内で取材対象者と食事をすることはありますが、詳細に関してはお答えしておりません〉
そして「質問3」については、
〈そのような事実はございません〉
というものだった。
既婚選手との不倫を除けば、本人の電話取材でもそうであったように、否定の言葉はなかった。事実でないならば、多くのファンに夢を与えるプロ野球界のクリーンさをアピールする意味でも、携わるメディアの責任として単純に「質問3」のように否定してもらいたかったのだが‥‥。視聴率低迷やスポンサー離れが、民放キー局の中でも特に深刻なフジテレビ。美女アナの魅力で選手を取り込むのは簡単かもしれないが、低迷からの脱却は遠のいているかのような印象さえ抱いてしまうのである。