CBCテレビの江田亮アナウンサーが組合費およそ4000万円を「着服」したことが写真誌で報じられた件は、決して対岸の火事ではない。
これは江田アナが組合の財務担当をしていた時に、組合費に手を出してしまったことが明らかになっているものだ。数千万円もの大金を一般職員が触ることは、果たして可能なのか。
中堅民放テレビ局で、かつて組合の重責を担った人物によれば、
「毎月、1人あたり数百円から数千円が給与天引きで、自動的に組合の口座に入ってくる。あっという間に1000万円単位で溜まります。組合執行部に入れば口座確認の名目で出し入れすることも可能ですが、局によっては数人で運営しているところも少なくない。会社のお金でもないため、着服や横領の発覚が遅れる、あるいは見落とすことも多々ある環境といえますね」
かつて春闘が盛んな時代は、組合員が集まった際の飲食代などに使われることも多かったが、
「今や会社にも組合にもそんな余裕は全くないので、預金額は増える一方です。どうせならコロナ禍で物価も上がっているのだから、一時金名目で各自に支給するのも得策かもしれない」(テレビ関係者)
人間、目の前に大金があればつい誘惑に負けてしまうのは、いつの時代も変わらないのかもしれない。