プロフィギュアスケーター・浅田真央へのハラスメント発言や、沢尻エリカ逮捕時の政府陰謀論、自民党のコロナ対策を「人体実験」などとしたトンデモ投稿──。ラサール石井がこれまで発信してきたものには、首をかしげざるをえないものが多く含まれていた。
12月12日、岸信夫首相補佐官が次期衆院選に立候補せず、引退する意向を地元後援会幹部に伝えた。この記事を引用したラサールは、
「『このあたりで息子に譲りたい』って戦国時代か。選挙区はあんたの領地じゃないよ」
などと猛口撃したのである。
確かに政治の職業世襲の実態は噴飯モノであり、ラサールの怒りはもっともだ。
一方で、この発言がイジリ倒される事態になるとは、ラサールも想像しなかったことだろう。エンタメ誌ライターが語る。
「ラサールの言っていることはある意味、的確ではあるのですが、これが芸名問題に飛び火したのです。以前に『#芸名変えろラサール石井』というハッシュタグがトレンド入りしたことがあり、芸名変更を求める声がいまだにくすぶっているからです」
いったい、どういうことなのか。
「つまりは、いつまでも出身高校の名前を使い続けるのはいかがなものか、と。『お前が言うな!』とばかりに、政治家の世襲とさして変わらないように捉えられたのでしょう。ここぞとばかりに『政治家を批判する前に名前変えろよ』コールが巻き起こってしまいました」(前出・エンタメ誌ライター)
たとえ正論を吐いたとしても、歪んだ解釈を呼ぶ。過去のブッ飛びすぎた発信の代償なのだろう。
(ケン高田)