泥酔したアラサー女子アナAは、若手プロスポーツ選手Xの自宅で男女の関係になろうとしたが、あまりの酔いに気分が悪くなり、特注ベッドの上でリバース。Tの酔いは冷めてしまい、そのまま片づけに奔走させられた。
Aも「ごめん、手伝うから」と声をかけたが、潔癖症だったTは「いや、全部自分でするから寝ておいて」とやんわり断った。申し訳ないと思いつつもバスタオルを受け取り、シャワーを浴びにいく。そしてそのまま、ソファーで眠ってしまった。
次の日、目覚めると時計の針は午前11時を指していた。Xは朝9時から練習のため、すでに外出。ダイニングテーブルには「カギをポストに入れておいて」とだけ、置き手紙があった。罪悪感に駆られつつ、Aは着替えてXの自宅をあとにした。
「次に会ったら謝ろう」──そう思っていた次の日のこと。会社の上司から、別室に呼ばれた。聞かれたのはXとの情事を疑う内容だった。当然、認めるわけにはいかない。Aが溜め息をつきながら言う。
「上司から執拗に聞かれても『事実ではない』の一点張りでした。認めたらスポーツ関連の仕事は一切、できなくなる。一方で『いつ、誰が漏らしたのか』と疑いました」
調べてみると、漏らしたのはなんと、男女の関係になろうとしたX本人。Aは言葉を失った。(つづく)