「脊髄ぶっこぬき」──。こんな不気味な言葉が今、トレンド入りしている。「どんな恐ろしい事件が起こったのか」「怖い映画の宣伝?プレデターの新作とか」など、世間の反応は様々だ。いったい何のことかとさっそく調査してみたところ、なんとテレビアニメ「ポプテピピック」(TOKYO MX)の挿入曲なのだという。
「ポプテピピック」とはなんぞや、という人も多いだろう。もともとはウェブコミックサイト「まんがライフWIN」で連載されている4コマ漫画だが、シュールで不思議な世界観が「好きな人はめちゃくちゃハマる作品」として人気を博した。妙なギャグも連発され、見てもちんぷんかんぷんな要素があるのだが…。
アニメでも「主役2人の声優が毎週変わる」という斬新な演出で、大きな話題となった。やりたい放題な漫画に、アニメもやりたい放題な構成。「わかる人にはわかるが、わからない人にはさっぱりわからない」「変なものが好きな自分が好きな人が好きな漫画」といわれる、一風変わった作品なのだ。テレビアニメは第2期まで制作され、先頃、最終回を迎えた。そこで流れた挿入歌が「脊髄ぶっこぬき音頭」だったのだ。漫画編集者いわく、
「赤塚不二夫的であり、ウゴウゴルーガ的であり、ハイブリッド的でもある、極めて構造的でメタな作品ですね。見る人を選びます」
これも何を言っているのか、さっぱりワケワカメ…。やっぱりホラーなのである。