便利なアイデア商品を思いついたけど、作るにはお金がかかりそう。面白いイベントを開きたいけど、資金が足りない。そんなアイデアマンのあなたの力になるかもしれないのが、最近日本でも注目されている「クラウドファンディング」だ。
クラウドファンディングは、アメリカでは今やすっかり定着した資金調達手法。インターネットを通じて自分が考えたプロジェクトをプレゼンし、不特定多数の人たちから資金提供や協力を募るというものだ。現在、アメリカではベンチャー企業の立ち上げ資金や新作映画の撮影費用、ソフトウェアやゲームの開発、福祉関係、芸術プロジェクトなどジャンルを問わず幅広い分野への出資に活用されている。
日本でも今、数多くのクラウドファンディングのサイトが立ち上がり、多くの人が利用し始めた。その結果、様々なビジネスやプロジェクトが次々と成功を収めている。
たとえば日本のポップカルチャーを世界に発信するサイトが立ち上がったり、老舗バーの改装が実現されたり、月面探査機の開発プロジェクトなんてものまで動き出しているのだ。
クラウドファンディングの魅力は、支援者を集めると同時に支援希望者とのコミュニケーションがとれる点。事前に意見交換できるから、支援側も納得した上で資金を用意できる。したがって「商品を作ったものの売れなくて大赤字だ!」と責められるようなトラブルも回避できる。もちろん話がまとまらず資金が集まらなければプロジェクトは始まらない。クラウドファンディングでそのアイデアの是非を問い、支援者が多ければ実現できるのである。
今何かやりたいことがある人、面白い商品やイベントを思いついている人。「資金がない」と諦める前に、一度試してみてはどうだろうか。