「派遣のニューウェーブ・人材智則!」と、かつて自身が「笑いのニューウェーブ」とキャッチフレーズをつけられたことを、「M-1グランプリ2022」で「真空ジェシカ」にネタにされた陣内智則。同大会で7年前から務める敗者復活戦の司会以外にも、レギュラー、準レギュラーなど気が付けばテレビでしょっちゅう見かける、という独自のポジションを確立している感がある。が、そんな陣内にも意外な苦難の時期があったようで…。(5月11日配信)
タレントの陣内智則が、5月5日放送のバラエティー番組「かまいたちの知らんけど」(MBS) にゲスト出演。自身のポジションを確立したキッカケが藤原紀香との離婚だった、と明かす場面があった。
番組中、「陣内さんっていうのが確立されるタイミングってどこやったんですか」と、かまいたち・濱家隆一が質問。陣内は「やっぱ俺は、離婚やと思うよ」と答え、濱家は「珍しいっすね~」と笑った。
陣内は「めっちゃしんどかったもん。『じん様』言われて。すっごい持ち上げられてたのよ。 芸人って持ち上げられたらしんどいのわかる? 実力伴ってないねん。登場の仕方も『世界一幸せな芸人が登場します!』とか。そんなやつがおもろいこと言ってもウケへんやん」 と吐露。かまいたち・山内健司も「そうですね。下に見られてる方がウケますもんね、絶対」と同調した。
さらに陣内は「当時俺は、おもろいこと言ったら引かれると思ってた。俺は好青年を演じとかないといけない、みたいな」と振り返り、「そこからボーンって(離婚で)落ちて、そこからやな。楽になった言うたらアレやけど。みんながそれを笑いに変えてくれて、やっと『おいー!』って言える。むちゃくちゃいける、みたいになった」と回想。「芸人ってやっぱ、バカにされてるくらいがいちばんええねんな」と実感したという。放送作家曰く、
「陣内は2009年に紀香と離婚後、17年にフジテレビの松村未央アナと再婚していますが、陣内にとっては松村の方が身の丈に合った相手だったということでしょう。一方、濱家は17年に結婚し、先ごろ第二子となる男児をもうけています。最近は『愛妻家で良い人』のイメージが付き始めていることから、あえて『お姉ちゃん好きや』などと発言をして、好感度が先行し過ぎないように注意を払っていることを番組で明かしていましたね」
芸人の好感度といえば、明石家さんまも4月に放送された「しゃべくり007大集 会SP!!」(日本テレビ系)で「好感度1位が邪魔やったよね。俺らの笑いにとっては好感度が高かったらアカンねん。下から攻めていかなアカンから」と力説していた。お笑いと好感度のバランスはなかなか難しいようだ。
(鈴木十朗)