スポーツ配信チャンネル「DAZN(ダゾーン)」は1月12日、使用料を値上げすると発表した。月額3000円だった通常プラン「DAZN Standard」の月間プランが700円増の月額3700円に変更される。
値上げは2年連続で、昨年2月には月額1925円から一気に1075円増となる3000円に改定されたばかり。視聴者からは悲鳴が上がっており、契約を打ち切る人も続出しそうな気配だ。メディア関係者が語る。
「昨年はサッカー日本代表のW杯アジア最終予選を配信したことでサッカーファンを取り込みましたが、これではW杯からJリーグに興味を持った人も寄りつかない。一方で、パ・リーグとの契約は22年に満了しており、23年以降は未発表。プロ野球ファンも『高い』と感じたでしょうね。世界的な物価高を考えればスタンダードな料金なのかもしれませんが、給与所得が上がらない日本では、割高感は否めません。また、現時点で録画やダウンロードに対応していないことに不満を抱くユーザーも多いですね。ここまで値上げするのであれば、F-1やプロ野球、サッカーなど、種目ごとのコースを選択できるようにしてほしいものです」
サッカーひとつとっても、Jリーグだけを見たいサポーターと海外サッカー目当てのファンでは、大きな違いがある。値上げをするのであれば、それぞれのニーズに応える料金プランを設定しなければ、視聴者は納得しないだろう。
(ケン高田)