カナダで開催中の女子サッカーW杯。日本時間の7月1日に宿敵ドイツを破り決勝進出を決めたアメリカ代表。その中でひと際目立つ美貌で人気のエースストライカー、アレックス・モーガン選手へのFIFAの対応が「性差別だ!」と猛烈な批判にさらされている。
事の発端は、そのドイツとの準決勝を前にしたFIFAの紹介文。文章ではモーガン選手に言及し、「才能溢れるゴールスコアラーで、そのスタイルは非常に目につきやすく、ふさわしい美貌で、メディアを引きつける」と掲載した。
これにツイッターユーザーを中心に「選手のルックスに触れるのは性差別だ」と声が上がったのだという。サッカー専門のネットや雑誌などでは「今大会の美女イレブン」などの特集が組まれているが、主催者のFIFAが選手のルックスに言及したことで物議を醸しているようだ。
「明石家さんまさんも大ファンで有名なモーガン選手ですから、FIFAの記者もファンだったのではないでしょうか。しかし、海外ではことあるごとに性差別が取り沙汰されますから、非常にデリケート。日本では“この程度で?”と思うようなことも多いですが、むしろそれが世界基準ですね」(スポーツ紙記者)
日本に住む外国人の中には、メディアで頻繁に使われる「美しすぎる○○」「イケメン」などの見た目重視の表現の横行についても「性差別では?」との意見を持っている人が多いとか。5年後に五輪を控える日本人は、少し注意したほうがよさそうだ。それにしてもモーガン選手に「美しい」と言えないなんて、男たちは悶々としてしまいそうだけど‥‥。
(村岡タクミ)