「さんまさんにもスゲー怒られたことがあるんです」
こう語るのは、昨年3月に芸能リポーターを引退した井上公造氏だ。元雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTubeチャンネル〈宮迫ですッ!【宮迫博之】〉に出演した際に、かつての取材生活を振り返った。
現在は費用がかかり過ぎ、プライバシーの問題やコンプライアンス的に難しくなっているが、井上氏が活躍した当時は、芸能人の自宅前で張り込むことなど日常茶飯事だったという。
そんな話題の中で、井上氏が明石家さんまを取材した際のエピソードを明かしたのだ。
「さんまさんが大竹(しのぶ)さんとつき合ってるころに、張り込んでたんです。こうやって(肩にカメラを担いで)回すと絶対、さんまさん気づくから、手持ちで(下で)カメラを回して、タリー(カメラに付いている赤いランプ)が点いても気づくから点かないようにして。そうしたらさんまさん、『お前、(カメラ)回してるやろ』って気づくんですよ。スゲーな、この人と思った」
これに対しては宮迫も大きくうなずくのだった。
「あの人、気づきますね。いまだに敏感ですもんね」
そんなさんまの「嗅覚」について、ネットライターが補足する。
「井上氏も『さんまさんってザ・ファブルなの!?』と言っていましたね。『ザ・ファブル』は凄腕の殺し屋・佐藤明(アキラ)を主人公に描いた南勝久原作のコメディタッチのアクション漫画で、19年と21年に岡田准一主演で映画化されています。アキラは殺しの技術と知識が優れているだけでなく、壁に埋め込まれた隠しカメラにも『なんとなく』気づいてしまうといった嗅覚の持ち主なんです」
しかも、さんまの「秀でた感覚」は嗅覚だけではないようだ。古株の芸能関係者は、さんまのこんな離れワザを明かす。
「モニターを見なくても、自分がどうカメラに映っているのかわかってしまうみたいです」
いくつものスクープをものにしてきた井上氏だが、さんまの動物的感覚には敵わなかったようだ。
(所ひで/ユーチューブライター)