木村拓哉が1月22日、映画「レジェンド&バタフライ」のPRのために、福岡・博多駅前にサプライズ登場。現場は一時パニック状態に陥るなど、大騒動となった。
イベントには多くの警備員が配備されてはいたものの、いつ事故が起きてもおかしくない人だかりで、駅を利用する地元民からは苦情が。
コロナ禍にもかかわらず、突発的なイベントを主催した東映に対しても、非難の声が出ている。地元記者が語る。
「東映はこの日のイベントのために大新聞を通じ、わざわざ『PR号外』を打つほどの念の入れようでした。その号外には、信長に扮した木村の写真をデカデカと載せ、『織田信長役・木村拓哉 本日、博多駅前に降臨!』などと煽りまくっています。ファンにとっては嬉しいサプライズになったようですが、おかげで日曜日の駅前はカオス状態に。駅利用客にとっては大迷惑だったでしょう」
ここまでして映画が面白ければいいのだが、実はすでに評価が傾いていると、映画ライターが解説する。
「木村は昨年の『ぎふ信長まつり』でも信長姿で街中を練り歩いた。公開を待ちわびる人は多いでしょうね。ただ、ド派手な合戦シーンの連発を期待していると、肩透透かしを食らう。歴史モノのテイをとってはいるものの、中身は月9ドラマのようなラブロマンスが中心です。木村と濃姫を演じる綾瀬はるかのファンは楽しめるでしょうが、歴史好きを含め、万人ウケは期待できません」
総製作費20億円。あちこちでイベントを行うのは、それだけ失敗が許されないからとも言えようが、大々的なPRに見合った結果が出るかどうかには、大きな疑問が残るのである。
(ケン高田)