堺雅人が20年以上所属していた大手芸能事務所「田辺エージェンシー」を昨年末に退社していたことが判明した。今後は個人事務所で活動していくという。芸能プロ関係者が言う。
「所属していた田辺エージェンシー側からは何の発表もなく、公式サイトからひっそりと消えていたことで、トラブル含みの独立劇かと、業界がザワつきました。背景には事務所との仕事のスタンスの違いがあるようで、話題性の高い大きな仕事だけをさせていきたい事務所に対し、堺本人は舞台を含め、主役に限らず様々な役をやっていきたい。そんな温度差があったと聞きます」
堺に関しては、ドラマ「半沢直樹」(TBS系)シリーズの続編が待たれているが、これでその可能性はなくなってしまうのだろうか。テレビ関係者が語る。
「これまで堺は『半沢直樹』のイメージが強くつきすぎることを嫌い、出演に難色を示していると言われてきました。それが事実であれば、ますます受けない可能性が高まる、との見方があります。ただ、米倉涼子が20年に独立した際、代表作『ドクターX』(テレビ朝日系)シリーズに、同じ理由でもう出演はないと思われましたが、翌年には第7シリーズが放送された。個人事務所を経営する立場では、高額ギャラが保証されている人気シリーズ出演は必要だったようです。堺も今後、個人事務所の運営次第では『半沢直樹』出演があるかもしれません」
とはいえ、「半沢直樹」続編には堺の意向以上に、大きな壁があるという。テレビ関係者が続ける。
「半沢の宿敵である大和田常務役の香川照之に銀座クラブでの性加害が報じられ、今後、地上波復帰は無理と言われます。半沢シリーズのファンにとっても、香川のいない『半沢直樹』は物足りないはず。堺よりむしろ、香川の方が問題です」
堺は7月スタートのTBS日曜劇場で主演を務め、共演陣には役所広司、阿部寛、松坂桃李と超豪華メンバーが集結する、との報道もある。手がけるのは「半沢直樹」の監督だった福澤克雄氏というだけに、これが事実上の新「半沢直樹」なのかもしれない。
(鈴木十朗)