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あの“お騒がせ”外国人美女の今を直撃!〈ルビー・モレノ〉崔洋一監督と挑んだ「艶シーン秘話」を追悼公開

 93年公開の「月はどっちに出ている」(シネカノン)で映画賞を総ナメにしたルビー・モレノ(57)。メガホンを取った大恩人・崔洋一監督(享年73)は昨年11月27日に急逝。監督への追悼を込めて今、波瀾万丈の女優人生を振り返る。

 取材で所属事務所を訪ねた1月18日は、ちょうど稲川素子社長89歳の誕生日。「日本の母」と慕うルビーは誕生ケーキを持って姿を見せた。

「実は2日後に映画のロケで沖縄の宮古島に行くんです。素子さんの誕生日も祝いたかったし、ちょうどよかったよ(笑)」

 2人は実の母娘のようにじゃれ合う。ルビーは18歳の頃にダンサーとして来日。その才能を見出した稲川社長の他にもう一人、ルビーには頭が上がらない人物がいる。昨年11月、惜しまれつつも膀胱ガンで亡くなった崔監督だ。代表作「月はどっちに──」の撮影秘話を初めて明かす。

「今でも映画のセリフはハッキリと覚えていますよ。『儲かりまっか』『ぼちぼちでんな』でしょ? 私が演じたコニーは関西弁という設定だったんですけど、崔監督はちょっとでもイントネーションがズレると『違う!』『もう1回』って、すごい不機嫌になるの。でもあの厳しさがあったから今の自分があると思っています」

 映画では岸谷五朗(58)との濡れ場が注目を集めた。岸谷演じるタクシー運転手の恋人と体位を変えて激しく肉体をぶつけ合う。

「あのベッドシーンはね、監督から『とにかくアクロバティックにやってくれ』って。指示はそれだけ。岸谷さんとは『どうやる? 1回で決めよう。頑張ろう!』って、とにかく一生懸命やりました。前貼り?もちろんつけていましたよ。動きのあるシーンだったから当然でしょ(笑)」

 映画のヒットをきっかけに大ブレイクしたのも束の間、ドタキャン騒動や経歴詐称が報じられ、一転、「お騒がせ女優」に。そんな中、95年には「月はどっち──」のトークイベントの仕事を放り出してフィリピンへ帰国してしまった。

「あの当時、フィリピンに難病の娘を残してきて、とにかくお金を送るのに必死でした。帰国したのも娘に会いたい一心で、いろんな人に迷惑をかけてしまった。特に崔監督には申し訳ない気持ちでいっぱい。ずっと謝りたいと思っていたのに亡くなってしまった。それが残念です」

 再会はかなわなかったが、ルビーと崔監督にはある接点が‥‥。

「私の夫パパが数年前、映画祭のレセプション会場でバッタリ会って、崔監督は私の夫だと知った上で、ツーショット撮影に応じてくれたんです。そんなに怒ってなかったのかな‥‥って思いたいですね」

 ルビーは98年に再来日し、紆余曲折を経て再び稲川社長のもとで女優業に復帰。私生活では20年に前出の日本人男性と結婚して1児をもうけた。しかし、女優業はなかなか軌道に乗っていない。

「家でじっとしていられないタイプだから、いろんなアルバイトをやりましたよ。ケーキやアイスクリームの工場とか。スーパーのバックヤードで働いていたら、いきなり『ルビーさんですか?』って声をかけられて、『え、似てるかな?』ってとぼけたりして」

 苦労して育てた長男は成長して昨年4月、社会人になったという。

「親孝行? たまにケーキを買ってきてくれますね。でも私はまだまだ“息子孝行”がしたい。息子が最近言うんですよ。『ドラマにどんどん出て』って。私も出たいよ。ママの演技を見せてあげたい」

 昨年公開された「夜明けまでバス停で」(渋谷プロダクション)では、コロナ禍に窮する居酒屋のパート女性を演じているが、

「厨房で皿洗いをしながら、余った焼き鳥を孫のために持って帰るような逞しいオバちゃん。これまでのバイト経験がちょっとは生かされたかな?」

 昨年の宮古島国際映画祭で上映された出演作「宮古島物語ふたたヴィラ」(10ANTS)が順次公開予定。インタビュー冒頭で語った「沖縄ロケ」はこの映画の続編となる。

「演じるのが楽しくてしょうがない。今、撮影している『ふたたヴィラ第2章』も大阪弁の設定。『月はどっち──』よりも、スピーディーでガラの悪い大阪弁を話すんですよ。セリフをたくさんもらって、とてもやりがいがあります」

 最後に定番(?)の質問をぶつけてみた。アサ芸でヌードグラビアに挑戦しませんか?

「いや~もう、それだけはカンベンして(笑)。いくつだと思ってるの!」

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