近い将来、日本の男性の2人のうち1人が、子供を持たずに生涯を終える──。それは結婚しない、ということだけでなく、既婚でも無子率が高く、女性においてもそれは同じである。
岸田文雄総理が豪語する「異次元の少子化対策」が失笑を買うなど、大きな話題になっている中で、子供を持たない若い女性が実行していることがある。それが「卵子凍結」だ。結婚カウンセラーいわく、
「政府が子育て支援を強化するたびに、結局はお金を出せばなんとかなると思っているんだなぁと感じますね。不妊治療への支援は評価できるものではありますが、最近、20代の女性の間では、既婚未婚に関係なく、卵子凍結がよく話題になります」
実際に卵子を凍結させている、20代の未婚女性が言う。
「この先、たとえ結婚してもしなくても、子供ができるかどうかなんてわからないし、子供を持ちたいと考えた時に、できなかったら不妊治療すればいい、じゃ遅いんです。今から元気な卵子を凍結しておけば、いつでも引き出せますから」
30代で子供がいない既婚女性も、
「私も40万円くらいかけて、卵子を凍結しています。若いのに、と言われますけど、若いからこそ、今のうちに凍結させておくのがいいと思って。27歳の妹にも勧めたら『まだ20代なのに何十万円もかけてすること?』と。いやいや、若いからこそだし、そのお金は惜しくないよ、と説得しています。男性も女性も自分の凍結したものを保存する未来になれば、少子化は解決していくのではないかと感じます」
政府の少子化対策、子育て、不妊治療以前に、そこに支援があれば、様々な問題は解決に向かうかもしれない。