「メンズ地下アイドル」がファンの女子高生にみだらな行為をしたとして、東京都青少年健全育成条例違反の疑いで、地下アイドルグループの22歳と25歳の男が逮捕された。女子高生は容疑者らに「推し活」として、約300万円を投じたとされる。
ここで浮上するのは「なぜ女子高生が、そんな大金を払えたのか」という素朴な疑問である。これについて、
「未成年でも働ける、法律違反のメンズリフレがある」
と語るのは、かつて同様の店に勤務していた23歳の女性だ。
「3年ほど前に、男性客に性的なサービスを行う大阪のメンズリフレで働いていました。メンズリフレにはメンズエステのようなマッサージがなく、客と添い寝するだけで1日3万円以上稼げる…そう言われて入店したんです。店に受付や公式サイトはなく、プレイルームはマンションの一室。予約制などで客を募るのではなく、女子高生の制服を着させられ、街中で男性客に声を掛ける客引きをしていました」
面接では身分証を提出することもなく、翌日から出勤。そのためか、店には本当の女子高生のようなキャストもいたという。この女性が続ける。
「明らかに見た目が幼い女の子のキャストが、何人かいましたね。年齢を尋ねると18歳と言っていましたが、本当かどうかはわかりません。話を聞いていると、メンズ地下アイドルやメンズコンカフェ店員の推し活目的で働いていたようです。でも18歳以上なら、普通に夜の接客業やまっとうな性サービス店で働いた方が稼げるんですよね。なんでこんな安い店で働いているんだろうと思いました」
というのも、実際に働いてみたところ、最初に聞いていた給料とあまりにも違っていたからだ。女性がさらに言う。
「添い寝だけと聞いていたのに、オプションにコスプレがあり、中にはかなりきわどい衣装もありました。キスが1000円、服を脱いだら3000円という裏オプションも。しかも添い寝で客が払う料金は1万円なのですが、キャストバックはたった3000円。全然稼ぐことができないので、裏オプションで性的なサービスをしている子もいましたね」
不満を抱いた女性は、2カ月も経たないうちに退店した。その後、店が摘発されたことを知ったという。
「普通に考えればおかしいと思うのですが、法律違反店で働くのは世間的なことを知らない未成年や、地方から出てきた子なんだと思います。『推しに貢げるよ』とうまい具合に言いくるめられ、店側やスカウトマンにいいように利用されてしまったのかもしれませんね」(裏モノジャーナリスト)
女性の精神的な未熟さにつけ込む、いかがわしい法律違反店。今もどこかに存在している──。