同じ話を何度も聞かされて嫌になる状態を「耳にタコができる」と言います。かつて事件を引き起こした「ミニにタコ」ではありません。
略して「耳タコ」。そんな「耳タコ」がカプセルトイになりました。え、意味がわからないって? まずは写真をご覧ください。実はこちら、「株式会社いきもん」から1回400円で発売の「タコの耳栓コレクション」です。
22年5月に開催された「磯マーケットフェス」に、ガラス作家・平野元気さんが出品したガラス製のタコの足型耳栓を元に、カプセルトイ用にPVC(ポリ塩化ビニル)で作られた製品とのこと。
ラインナップは「タコ」(生)、「タコ」(茹で)、「イカゲソ」、「メンダコ」、「ヒョウモンダコ」、「触腕」(イカ)の全6種類となっており、それぞれにシリコン製のイヤーピースが付いていまして、耳栓としてちゃんと使用可能です。
ところで「耳タコ」ですが、もちろん本来の意味の「タコ」は「胼胝」と書き、角質化した厚い皮膚のことでして、「蛸」ではございません。そこはご愛敬ということで。
といいますか、「イカゲソ」や「触腕」まであるので、もはや「耳タコ」だけでなく、「耳イカ」もあるわけで、ワケがわからないのですが、耳からタコやイカの足が出ているビジュアルは個人的にツボです(タコだけに)。
今回、私は「タコ」(茹で)と「メンダコ」と「ヒョウモンダコ」をゲットしました。
この「ヒョウモンダコ」は「豹紋蛸」と書くそうで、その由来は、刺激を受けたり外敵に出くわした時に興奮した際、変化した体の色が「豹」に似ていることにあるそうです。しかもこのヒョウモンダコ、猛毒のテトロドトキシンを含んでいるため、もしも海で本物を見つけても触ったり、ましてや耳に入れたりしてはいけません。
ところで、タコは足が8本、イカは足10本と言われますが、イカはそのうちの2本が「触腕」と呼ばれる腕なんだそうです。
そういえば冒頭に書いたように、かつて女性のスカートの中を撮影し、書類送検された有名人が、後日行われた会見で放った弁明がありました。「ミニにタコができる」というギャグ映像を撮ったら面白いかどうかは別にして、皆さんは間違っても耳以外には入れないようにして下さい。
(カプセルタロウ)