先日、いつものように「ガチャパト」していますと、店員さんとお客さんがなにやら話している場面に遭遇しました。
「お金を入れたけどハンドルが回らない」「商品が出てこない」といったトラブルはよくあるのですが、この日はなにか揉めているようで…。聞き耳を立てていると、
「同じ商品が3つも続けて出てきた。これは欲しくないから、自分が欲しいのと交換して!」
と訴えているようでした。これに対し店員さんは、「商品の特性上、同じものが続けて出ることもございます。申し訳ございませんが交換はお受けできません」と丁寧に断っていました。
「そりゃそうだ」と心の中で呟く私。これだからガチャ素人は困ります。そもそもカプセルトイは「いくつかある種類のうちの、どれか1つが入っている」というもので、「どれが当たるかは出てのお楽しみ」なのですから。「運試し」なのです。なのに、この客の言い分は、「何度も宝くじを買ってるけど、全然当たらない。どういうことだ!」と宝くじ売り場のおばちゃん(お姉ちゃんでもいいですが)に言いがかりをつけているのと同じ。「カプセルトイコーナーの店員さんも大変だなあ」と思いました。
隣でそんなやりとりが行われている中、こちらはお目当ての商品をガチャガチャしていたのですが、それがこちらです(写真参照)。
キタンクラブから発売された「ベン山口の被り猫 ドーナツ」。動物オブジェの造形作家・ベン山口さんの代表作「被り猫」がカプセルトイになったもので、500円とお値段はお高めですが、その価値は充分にある精密さと可愛らしさ。頭のドーナツの質感もよくできており、とても美味しそう。なにより猫ちゃんの表情がたまりません。
「いちごドーナツ猫」「もちもちドーナツ猫」「ホットコーヒー猫」の3種類ありまして、なんとしてでもコンプリートしたいと思った結果、「いちごドーナツ猫」が4つも出てしまい、これが本当の「被り猫」。
もっとも、こうして並べてみるとそれはそれで愛らしく結果オーライでした。人気の商品ですので、気になった方はお早めに。もし被っても、店員さんに文句を言うのはなしでニャー。
(カプセルタロウ)