「M-1グランプリ2022」優勝コンビのウエストランド(河本太、井口浩之)が、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太のYouTubeチャンネル〈カジサックKAJISAC〉に出演し、「M-1」で披露したネタの秘話を明かした。
ウエストランドの毒舌ネタについて、まずはカジサックがこう評した。
「〈M-1〉で〈R-1〉のことをネタにしたじゃないですか。あんなんとか凄いと思って。もう笑っちゃいましたけど、ちょっと思ってた節もあるから」
すると井口は、「あのくだりがいちばん最初に思いつきましたから。思いついたときに、『これM-1の決勝で言いたいな』って思ってました。絶対その方がウケると思ってたんで」と自信満々に答えたのだ。お笑いライターが解説する。
「このネタは、河本の『M-1にはあるけど、R-1にはないものは?』のフリに、井口が『夢』と即答するネタです。確かにピン芸人のナンバー1を決める〈R-1グランプリ〉は過去20回開催されていますが、20人のチャンピオンの中で今も一線で活躍しているのは、博多華丸(博多華丸・大吉)、粗品(霜降り明星)、野田クリスタル(マヂカルラブリー)など、ごく一部。R-1には『夢がない』と言われても仕方のない状況で、そのことをR-1出場経験もある井口が笑いに昇華させたわけです」
動画の中でカジサックは、「モテるでしょ、今」と振るのだが、井口は「アイドルは向上心のカタマリ、逆に役者志望者は向上心が少ない」といったネタで笑いをとったことで、
「(M-1王者になると)タレントさんとか、アイドルとかが『面白かった』とか『好きです』とか(SNSなどで)表明したりするじゃないですか。誰一人、表明してませんから」
これにはカジサックも大爆笑だった。前出・お笑いライターもこう言う。
「ウエストランドは毒舌系でチャンピオンに輝いたM-1では稀有なタイプ。ただ、ネタの対象にされた人たちにとっては面白くなかったでしょう。多くの敵を作ったとも言えますね」
もっとも、それがウエストランドの持ち味でもある。今後もキレの良い毒舌ネタを聞かせて欲しいものだ。
(所ひで/ユーチューブライター)