人生には「あれが大逆転の瞬間だった」と振り返る出来事があるかもしれない。橋本マナミが映画「Sin Clock」の初日舞台挨拶で語った「大逆転」は、自身の撮影エピソードだった。
「現場に行ったら、手ぬぐいとヒモだけ置いてあって。手ぬぐいでどう自分の体をキレイに見せるか。何か読者の方に伝わればと、手ぬぐいを片手に撮ったグラビアがすごく反響があって、その後もお仕事が来るようになった。だから(大逆転のアイテムは)手ぬぐいですかね」
この様子は2月10日配信のYouTubeチャンネル〈oricon〉で一部公開されているが、
「橋本は『全日本国民的美少女コンテスト』に、13歳で演技部門を受賞しました。美の総合商社と称されるオスカープロモーションに所属しましたが、死体役などの他にも下積みの時期が長く、手ぬぐいグラビアで一躍注目を浴びたのは27歳の時でした。現在はグラビアも継続しつつ、映画、ドラマに女優業も多忙を極めています」(芸能ライター)
ところで橋本に限らず、タレントにおける人生大逆転のアイテムといえば、思い浮かべるものは多々あろう。
代表的なものは、武田久美子の「ホタテ貝水着」だ。グラビア関係者が言う。
「あれはインパクトがありましたね。のちに武田を語る上で欠かせないアイテム、ホタテ貝水着が掲載された写真集『My Dear Stephanie』は30万部の大ヒットとなりました。70年代には麻田奈美の『リンゴ』も、男性ファンを熱狂させましたね。『平凡パンチ』(73年3月12日号)に掲載された見開きグラビアで、赤いリンゴでアノ部分を隠すというものでした」
いずれもまさに一世を風靡した、アイデアの勝利だったのである。
(所ひで/ユーチューブライター)