アルピニストの野口健と、その娘で登山家の野口絵子が、2月13日放送の「ぽかぽか」(フジテレビ系)に揃って出演すると、さながら父娘漫才のごときやりとりを展開した。
番組冒頭の「ぽいぽいトーク」のコーナーに登場した2人は、親子での生放送は初めてだとして、健は「つい先週くらいまで、一緒にヒマラヤにいたので。(お台場との)ギャップで高山病にかかりそう」と早速、ひとネタ振って笑わせるなど、舌好調だ。
続いて、登山の荷物を健が整理せずに何でも入れてしまうことについて、絵子が迷惑していると明かすと、健は「それは一種の高山病だからね」と返して出演者を笑いに包む。
健は続いて、娘の遭難を心配する妻から「遭難するならアンタだけにして」と言われたことを告白し、「うちのカミさんは僕に生命保険17社かけている。そんだけかけているから、ヒマラヤに行け行けと背中を押す」と続けて爆笑させたのである。
さらにエベレストに登頂した際には、妻に「他の女性とデートさせて」と言ったとする問題発言について、「あれは高山病」とボケて娘を苦笑させた。テレビ誌記者が言う。
「2人は主に登山や親子関係についてトークしたのですが、娘が何か言うと、父がボケるという具合に、終始笑いの絶えない時間になりました。時には死と隣り合わせの登山の厳しさをシリアスに語る場面もあるのですが、ボケトークとの高低差が、まさに登山漫才として機能しているのかも。父娘にありがちな意見の違いなどがあっても、あるいは父が下ネタに走ってもおかしな空気にはならず、終始笑いに変えている様を見ていると、スタジオが求める反応を絵子がちゃんと理解しているのがすごいと思いましたね。ルックスも抜群ですし、絵子はかなりテレビ向きのキャラクターかもしれません」
登山の資質だけでなく、トークのスキルも父のDNAをしっかり受け継いでいる美女登山家に要注目だ。
(石見剣)