WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔が王座を返上し、指名試合とされていた同級1位・中谷潤人との対戦は合意に至らなかった。中谷は同級2位のアンドリュー・マロニー(豪州)と空位の王座を争うことになったのだが、ボクシングファンが楽しみにしていたスーパーフライ級最強決戦は、幻と消えた。
「中谷は身長172センチと、軽量級にしては長身。24戦24勝(18KO)無敗の戦績を誇る、サウスポーで強打のテクニシャンです。20年11月6日に、ジーメル・マグラモ(フィリピン)を8回KOで破り、WBO世界フライ級王者を獲得。2回防衛して王座を返上しました。スーパーフライ級に階級を上げた10回戦の初戦に3‐0の判定勝ち。対戦相手のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)は、21年9月1日に井岡が同じく3‐0の判定で下した相手でもあり、井岡とは因縁めいたものを感じます」(ボクシングライター)
その中谷には、こんな「特徴」が…。
「お笑いコンビ・COWCOWの多田健二に似ていると、もっぱらの評判です。多田は一発ギャグが無数にあることで知られ、12年のR-1グランプリ優勝の実力者。コンビとしても『あたりまえ体操』が子供たちに大人気で、DVD・CD化もされました。ギャグのイベント『秒殺』を主催しています」(お笑いライター)
井岡が中谷戦を回避したのは「あたりまえ」だったのか──。
(所ひで/ユーチューブライター)