30代後半あたりから悩む男性が急増するというAGA（男性型脱毛症）。「数年前の自分の写真と比べて生え際が後退している」、「風呂上りにドライヤーをかけると頭皮の見え具合がハンパない」など、気付くきっかけはさまざまだが、一度気になり始めると普段の行動でも気になってしまう。挨拶で一礼するとき頭頂部が心配になったり、女性の目線が気になったりするものだ。
だが、そんな薄毛や男性自身の衰えなど、センシティブな悩みを抱える大人たちから支持を集めるYouTube番組がある。元セクシー女優の麻美ゆまと現役セクシー女優の架乃ゆらがMCをつとめる「オトナの保健室」だ。今回お二人にインタビューする機会を頂いたので、YouTube番組のことや悩める男性に対する思いを聞いた。
◆○○するとハゲる？ 普段は学べないことが正しく学べる！
麻美ゆま…恵比寿マスカッツ2代目リーダーを務めた元セクシー女優。卵巣境界悪性腫瘍の闘病を経て2015年に音楽活動を開始。現在ライブや講演、タレント活動を行なっている
編集部：約2年前に始まって以来、人気を博している「オトナの保健室」。当初は麻美ゆまさんが専門ドクターに質問する形で始まり、今では架乃ゆらさんも加わっていますが、どのような経緯で引き受けたんでしょうか？
麻美ゆま（以下：麻美）：もともとはチャンネル開設者のイースト駅前クリニックさんから「ドクターと一緒に世の中の男性の悩みを解決する番組を作ろう」というコンセプトでお声がけ頂き、私も皆さんのお役に立てる番組ならぜひ、ということで。そこに架乃ちゃんが加わって今のような形になりました。
架乃ゆら（以下：架乃）：私はこの業界に入るきっかけが、学生時代に見た麻美ゆまさんだったんですよね。そこでセクシー女優という職業があるんだと知って。だから今回はずっと憧れていた方と同じ現場で仕事ができるということで、嬉しくてすぐに快諾しました。
麻美：恵比寿マスカッツのときに、少し絡みはあったんだけど、ここまで密に話すことはなかったよね。
架乃：到底、私が横に立てるような人間ではなかったですから（笑）
麻美：でも、この番組を撮っているうちに、けっこう私たち、キャラが全然かぶっていないというか、むしろ対照的で、そのおかげで番組に深みや味が出てきた。とても心強いですね。
編集部：どのような内容を配信してるんでしょうか？
麻美：イースト駅前クリニックさんの専門がAGAとEDの治療なので、おもな話題としては薄毛や勃起力に関することが多いのですが、それ以外にも男女の夜の悩みとか、女性のピルの話とか、けっこう幅広くお届けしています。
架乃：初歩的な話題も多いので、大人の人はもちろん若い人にも知ってもらいたい。このやり方は正しい、これは間違ってるというふうに、正しい知識を得られるチャンネルなので。私もやりがいのあるチャンネルです。
編集部：AGAの話題では、例えば「自慰のしすぎでハゲる説は本当か？」のような回もありますが、イラストを交えながら科学的に検証・説明してるんですよね。
麻美：ちゃんと統計というか、大学や研究機関で発表されているような具体的な数字を出して説明しているんですよ。私自身、本当に知らなかったことばかりで。
架乃：むしろ、薄毛や性に関することもこんなに大学で研究されてるんだと。学校の保健体育では習わない保健体育というか、私の業界ってすごい「性の業界」ですけど、それってどうなの？ということをきちんと学ぶ機会はないので、このチャンネルで学ぶことは私も多いです。
麻美：治療薬のことも、けっこう高額なイメージがあると思うんですが、意外とそんなことはなくて、自分に合った治療法や薬が選べるということも学べると思います。
◆薄毛でもポジティブで余裕のある男はモテる！
架乃ゆら…高校時代よりモデルとして活躍し、麻美ゆまに憧れて2017年にセクシー女優へ転身。映画『恋の墓』（2020年）、『グッドバイ、バッドマガジンズ』（2022年）にも出演
編集部：巷のアンケートなどでは、薄毛の男性は恋愛対象にならないという女性が半数近くいるというデータもありますが、お二人はどうでしょうか？
架乃：いやいや、全然気にしない。というか髪の毛で見てないよね。薄毛だと思ってもそれが嫌だとは思わない。
麻美：ホント、中身ですよ。薄毛が全く気にならないというと嘘になると思いますが、そのことをイジるまではいかなくとも、ネタとして触れられるような関係性だったりすると、こちらも接しやすいし。薄毛そのものではなくて内面の問題ですよね。
架乃：気にしすぎて閉じこもっちゃって、内面にも悪影響っていう方向になると良くないと思う。麻美さんが言ったようにパートナーや周りの人にポップに相談できて、悩みすぎないというのが大事ですね。
編集部：薄毛でも惹かれる男性っていたりしますか？
架乃：私、勝手に薄毛って色気があると思ってて。
麻美：セクシーだよね。薄毛でもモテる人はいるし。
架乃：そう、薄毛でも逆に男にしか出せない色気もあると思うので、そこを売っていければいいんじゃないかと。コンプレックスに思って隠そうとすると、さらに気になっちゃうので。薄毛のこと聞かれても「そうなんだよねー、悩んでるんだよねー」くらい軽く言えるような、余裕があれば……
麻美：そう、それ。余裕感ですかね。人柄というか。イケメンだとか金持ちだとかも関係なくて。お安い服だって身綺麗にすることはできるじゃないですか。そこで「いや、俺はどうせ……」って諦めちゃうのか、自分を磨こうとするのか。
編集部：そういう意味では「クリニックで治療してみよう」というのも、ひとつの前向きな気持ちといえるでしょうか？
架乃：うん、ひとつ解決策に向かっているんだっていう、自信というかポジティブな気持ちにつながると思いますよ。
麻美：実際に効果が感じられれば、それがより自信になって、むしろ人に伝えたくなると思うんですよ。病院に行く段階や結果が出る前は、まだ人に言いたくないと思うんですが、でも、そういう人のためにオンラインもあるし、まずは向き合って、一歩踏み出すことなのかなって思います。
◆悩みを共有できる環境作りが、こじらせない第一歩
編集部：薄毛もそうですが、EDも男性にとっては深刻になりがちですよね。
架乃：そうですね、結局は自信の問題につながるから……でも、解決することで自信が付くんだったら、解決する方向に行く方がいいんじゃないかなと思います。
麻美：うん、深刻になればなるほど、より気持ちの面でネガティブになりそうな気もしますし、最初は話すことだけでも気持ちってラクになったりするものなので、パートナーがいる方はとくに、話せる環境作りだったり、それはEDに特化するんじゃなくて、それ以外のコミュニケーション。そういうところから、話しやすくなると思います。1人で悩んでいるより、2人で解決していけるのがベストかなって思いますね。
架乃：EDって言われると、パートナーは「私のせいかも」と思っちゃう。EDの原因はパートナーのせいではないし、いろいろな原因があるから…… そもそもEDってこういうものなんだよ、というのを自分で説明することができれば、パートナーも安心して受け入れられるんじゃないかな。
麻美：普段からおちゃらけてる性格の人は言いやすいいでしょうけど、真面目な方だったら言いにくいかな。
架乃：そうしたときこそ、この「オトナの保健室」を見て（笑）。最初からパートナーに伝えなくても、友達とか、オンライン上のコミュニティでもいいので、とりあえず誰かに相談できる環境があれば、気持ちも軽くなると思うし。
麻美：それがクリニックでもいいと思うんですよ。
編集部：「オトナの保健室」の動画では、実際にクリニックでAGA治療を受けたタレントさんのリポートもあるそうですが、かなり変化は見られましたか？
麻美：実際「こんなに人って変わるんだ」って思いました。せいぜい言っても「ちょっと生えたかな」くらいの期待値だったんですけど、すごく増えてて表情も明るくなっていて。一個のことを頑張れると、他のことも頑張ろう、みたいに相乗効果が生まれるんじゃないですかね。ポジティブに満ちあふれてました。ちゃんと前向きに治療すれば、こんなに変われるんだという「希望」を見せてもらいました。
◆視聴者の悩みに寄り添ったコンテンツを届けていきたい
「オトナの保健室」は、もう少しで登録者数10万人の番組に。チャンネル登録、よろしくお願いします！
麻美さん、架乃さんのお二人にお話いただいた今回のインタビュー。男性特有の悩みは、気持ちの持ちようがいかに大事か、お分かりいただけたのではないだろうか。
専門用語が多くあり、正しく理解することが難しかったりすることもあるが「オトナの保健室」はMC2人の明るいキャラクターやオープンな語り口で、一般的にネガティブに捉えられがちな悩みも気持ちの面からラクにさせてくれる。加えてイラストやデータを用いての説明は、腑に落ちるものばかりだ。
「実は、登録者数30万人超のYouTube番組『セクテクチャンネル』さんに協力を頂いて動画を作成しており、世界の研究や文献などを噛み砕いて配信しています。視聴者からも『分かりやすい！』『学校の教材にしてほしい』といった声を非常に多く頂きます」
と、イースト駅前クリニックの担当者は言う。
「薄毛治療やED治療にしても、相手があってこそ。相手にどう思われてもいいという世の中であれば、普及していないと思っています。だからこそ、麻美さん・架乃さんのお二人による女性の本音を交えることで理解が深まり、本当に為になる動画になっていると思います。これからも、イースト駅前クリニックや『オトナの保健室』チャンネルに出会えてよかったと思ってもらえるよう頑張っていきます」（前出・担当者）
チャンネルを見て、もし「こんなことが知りたい」という疑問があれば、コメント欄に遠慮なくリクエストしてみよう。今後の「オトナの保健室」の展開に要注目だ！
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