3月8日に開幕するWBCで、日本代表の初戦は9日の中国戦だ。その観戦チケットを18万円(税込19万8000円)で購入したのは、出川哲朗だった。
実に高額ゆえ、いわゆる「転売ヤー」から買ったのか、と疑問が浮かぶが、さにあらず。あくまで正規のチケットなのである。
これはプレミアムラウンジと呼ばれる、食事付きのVIP席。一般庶民はおいそれと手を出せない高額席とはうらやましい限りだが、なぜか失笑まじりの声が出る。いったいどうしたというのか。
「出川は『(侍ジャパンの)このドリームチームはこの先、一生ないんで。18万かと思いましたけど、やっぱりそれでも見たいと思って』と即決した理由を力説しています。ところが、中国代表はあまりに弱い。3月3日に行われた社会人野球チームENEOSとの練習試合に、0-13で完敗しました。ボロボロのコールド負けです。中国の主力投手は制球がままならず、打ち込まれました。ENEOSは社会人野球の強豪チームのひとつですが、それでもプロ野球の2軍に勝てるかどうか、というレベル。オールスターキャストで臨む侍ジャパン相手では、それこそコールドゲーム必至と言われています」(スポーツライター)
WBC1次ラウンドでは、5回以降に15点差以上、7回以降に10点差以上がついた場合、コールドゲームが適用される。つまりは「5回までしかやらないのに、18万円はあまりにもったいない」と思うのは当然だろう。
「それでも普段見られない大谷翔平を、ナマで見られる。そこに価値を見出せばアリかと」(前出・スポーツライター)
中国が奮闘して、どうにか9回までやってくれたら…いや、侍ジャパンの完全圧勝劇でスカッとしたい。なんとも難しいところである。
(飯野さつき)