ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初めて日本代表に選ばれた日系人野手のラーズ・ヌートバー。ファンからはミドルネームの「たつじ」と呼ばれ、今や大フィーバーとなっている。
3月12日のオーストラリア戦も1番打者として出場し、ヒットを記録。3月9日からの1次リーグ全てで安打をマークしており、守備や走塁でも非凡な才能を見せた。侍ジャパン躍進の立役者と言っていいだろう。
3月の来日直後には、チームメートが「たっちゃん」と書かれたお揃いのTシャツを着て歓迎。瞬く間にファンの心をつかむと、オリジナルのタオルが緊急発売される盛況ぶり。日本人の母親にはテレビ局が密着している。だが、そうした急激な注目度アップが、ヌートバーに影を落としていた。
「ヌートバー本人が、ストレスを感じている。実際に活躍した11日、12日は試合後のミックスゾーンでの報道陣の問いかけにも『ソーリー!』と手を振って、素通り。準々決勝以降も活躍すれば再び取材が殺到するでしょうから、さらに殻に閉じこもってしまうのではないか」(スポーツ紙デスク)
今や日本で最も有名な日系人となったヌートバー。大会が終わるまで持ちこたえられるか。