“レリゴー♪”映画「アナと雪の女王」(ウォルト・ディズニー・スタジオ)で圧倒的な歌唱力を見せつけ、上半期の話題をさらった松たか子(37)。いまだにナマ歌は披露せず、実現が待望されるばかりである。さらには、オファーを蹴ったドラマですら、その話題の中心となるありさま。今、彼女は“不在”によって存在感を発揮しているのだ。
月9ドラマ「HERO」を放送する、フジテレビ関係者が嘆く。
「視聴率はほぼ20%の大台を超えているので、文句のつけようはないのですが‥‥。もし、前作同様に松さんが出演していれば、“アナ雪効果”で少なくともあと5%は数字を上乗せできたはず」
興行収入250億円の大ヒットとなった映画のみならず、サントラCDに続いて早くも発売されたDVDもミリオンヒット。まさに社会現象とも言うべき「アナ雪」ブームだが、これをみすみす逃してしまったのが「HERO」というわけだ。
確かに「HERO」続編の初回視聴率は26.5%と好スタートを切り、その後もほぼ20%台をキープ。今年の夏ドラマ唯一のヒット作として主演キムタクの月9ドラマとしては意地を見せた形となっている。
それでも13年前に放送された前作は平均34.3%という“お化け視聴率”を記録しただけに、今回も大ヒットとはいえ、素直には喜べない。そして、その“不満”の原因が松というわけだ。
「出演交渉がまとまらなかったあとでも、制作サイドとしてはどうしても松の持っている数字が欲しかった。そのため、松はドラマに出演していませんが、さっそく第1話で事務官から検事に出世しているということが明かされます。立て続けに第2話でも、中年事務官トリオの合コンシーンで『ありのままの自分、ありのまま、ありのまま』などと『アナ雪』のサビを連呼させる演出でした。こうした“姿なき出演”によって、さも今後に松が特別出演するかのような伏線を張っていました。いささか未練がましい演出でしたね」(テレビ誌記者)
その後、第4話にて前作で女検事を演じた大塚寧々がゲスト出演したこともあり、ファンの間ではいまだに最終話に松が特別出演するのではないかと憶測が流れているのだ。