「WBCにおいてのインタビューは、やや(阿部)慎之助のマネをしたのかな、というところもありましたけれど」
こう言って報道陣を沸かせたのは、巨人の原辰徳監督である。
3月27日、読売ジャイアンツの激励会が都内で行われた。読売新聞グループ本社代表取締主筆の渡邉恒雄氏が登壇し、3年ぶりのリーグ優勝、11年ぶりの日本一奪回を祈願。そこで原監督が、WBCでの岡本和真の言動を振り返ったのだった。
それは3月16日、東京ドームでのイタリアとの準々決勝。岡本が3ランとツーベースヒットで5打点の大活躍を見せた。が、ヒーローインタビューで岡本は、全ての質問に「最高です」としか答えなかったのだ。
WBCで世界一なり、アメリカから帰国した岡本は3月26日、楽天とのオープン戦で3打席出場。原監督はこれも振り返って、
「3打席終わったら家に帰っていいよ、明日に備えてくれと言いました。ゲームが終わってお風呂に入ろうとした時、和真に会いました。帰ってなかったのかと(言ったら)『私はキャプテンですから』と。その言葉を聞いた時にですね、非常に成長したなと」
スポーツライターが言う。
「キャプテン談話で持ち上げて『最高です』でやんわり落とす。原監督らしい、ウィットに富んだトークに思えました」
球界OBからは厳しい指摘もあった岡本の「最高です連呼」だが、WBCではアメリカとの決勝戦でもホームランを放ち、雑音をかき消してしまった。
シーズン中のお立ち台でも、岡本の口から「最高です」が連呼されるのかどうか…。
(所ひで/ユーチューブライター)