3月30日の「プレバト!!春の3時間SP」(TBS系)で、春の俳句チャンピオンが決定した。
俳句タイトル戦「春光戦」の決勝に残った10人のメンバーは、永世名人第1号として初の句集を出版する梅沢富美男をはじめ、お笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史、フルーツポンチの村上健志、千原兄弟の千原ジュニアといった永世名人4人や、実写版「ちびまる子ちゃん」で主演した女優の森迫永依など、多士済々。
「そんなレベルの高い面々の中で見事に優勝したのは、藤本でした。昨年秋に続き、この1年で2度目の優勝と、勢いに乗っていますね。元妻・木下優樹菜の騒動のショックは完全に吹っ切れたのか、ずっと好調をキープしており、梅沢に続く句集の出版には意外と時間がかからないかもしれませんね」(テレビ誌記者)
そんな中、藤本が詠んだ句に対する千原ジュニアのコメントが秀逸だったと、視聴者の評価は高い。
お題「給与明細」で藤本が詠んだ句は「給与手渡し 春宵(しゅんしょう)の 喫煙所」。藤本は「給料を手渡しでもらっていた時代の街工場をイメージ。給料もらったら気持ちもウキウキするじゃないですか。喫煙所に集まって、タバコ吸いながら『今日、飲みに行くか』みたいな」と、俳句の状況を解説。
するとジュニアは「素晴らしいと思う」と前置きしつつ「ひとつ言わせてもらうなら、給与手渡しの頃なんて、どこでも吸えましたから」と、指2本でタバコを吸うポーズを見せたのだ。
スタジオは笑いが起こり、フジモンは立ち上がって「何、今の?」と不満げな表情だ。さらに「重箱の隅つつくような…」と文句を言うフジモンに、ジュニアは「喫煙所の是非です!」と、査定人を務める俳人の夏井いつき氏のセリフを真似たのだった。
「確かに給料が手渡しだった頃は、どこでもタバコが吸えた時代でしたから、喫煙所なんてそもそも必要ありませんでしたね。句の中の時代設定のちょっとした違和感を瞬時に捉えてツッコミを入れた、ジュニアの瞬発力は見事でしたね」(前出・テレビ誌記者)
句としては秀逸な作品で優勝した藤本だったが、芸人としての笑いのキレはジュニアが一枚上だったのかも。
(石見剣)