スポーツ

マンUにバルセロナまで…サッカー日本代表・鎌田大地に名門クラブから続々オファーが舞い込む「お金の事情」

 シーズン終了までまだ1カ月以上もあるのに、ドイツ・ブンデスリーガのフランクフルトでプレーするサッカー日本代表・鎌田大地の移籍話が騒がしくなっている。

 その理由は先日、フランクフルトのスポーツダイレクター、マルクス・クレシュ氏が「鎌田は我々の元を去るだろう」と、退団の可能性を口にしたことにある。

 そもそも最初に動きを開始したのは2月末、ドルトムントだった。年俸約8億円の5年契約で、口頭で合意したと報道された。だが、いまだ正式発表がないのは難航しているか、白紙に戻ったということだろう。

 しかもここにきて、プレミアリーグのリバプール、マンチェスターU、チェルシー、トットナムに加え、セリエAのローマ、インテル、さらにはスペインのバルセロナ、アトレチコ・マドリッドという世界の強豪が興味を示している、との報道が出てきたのだ。

 なぜ鎌田に、これほどの強豪や名門クラブが興味を示すのか。それはフランクフルトとの契約が今季で切れるため、移籍金が発生しないことにある。年俸だけで獲得できる、お得な選手といえるのだ。

 それだけではない。鎌田は本来、トップ下の選手で、周りを生かすパスを供給できるだけでなく、セカンドストライカーの役割もできる。日本代表ではトップ下のほか、インサイドハーフでもプレーする。今季、フランクフルトではボランチを担い、守備にも磨きをかけている。

 昨季、UEFAヨーロッパリーグの優勝に貢献したフランクフルトの中心選手で、中盤ならどこでもプレーできる。そんなユーティリティプレーヤーを移籍金0円で獲得できるなら、どこも欲しがるというものだろう。

 ただ、本気でビッグクラブが獲りに行っているかといえば、疑問が残る。各クラブとも来季に向けて、補強リストを作成している。その中に鎌田の名前が入った程度のことだろう。ビッククラブの先発メンバーを見ても、ほとんどが欧州、南米の強豪国の代表選手ばかりで、鎌田がポジションを奪ってレギュラーを確保するのは簡単なことではない。

 本格的に動き出すのは、シーズンが終わってから。それも最初に動くのは、大物の主力選手だ。その次に鎌田らの出番のはず。それまでに、クラブと代理人の駆け引きが行われる。

 鎌田は今年8月で27歳と、若くはない。ステップアップするには、最後のチャンスかもしれない。どこのクラブに移籍するのか。サッカーファンだけでなく、日本代表に欠かせない選手だけに、森保監督も注目しているはずだ。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き