再放送にもかかわらず大きな話題になっている「あまちゃん」(NHK)。のんがブレイクするきっかけとなったドラマだ。アイドルを目指すヒロインを演じ、東日本大震災で大きな被害を受けた三陸が舞台。のんが事務所を離れて名前を変えることになっても岩手銀行のCMに起用されるなど、両者の良好な関係は続いた。のんにとって三陸は、困難な時に支えてくれた、かけがえのない場所といえるだろう。
そんな三陸をのんが捨てたのではないか、と囁かれている。きっかけは4月13日公開のミュージックビデオ「この日々と歌になれ」だった。どしゃぶりの中、のんが鉄道の車両基地をさまよい歩く姿が映されている。この撮影場所について、
「茨城の鹿島臨海鉄道の車両基地ですね。貨物駅である神栖駅の構内にあります。同様の場所は『あまちゃん』に登場した三陸鉄道(劇中での名称は「北三陸鉄道」)の宮古駅にもあります」(鉄道ライター)
ミュージックビデオに登場すれば聖地化し、多くのファンが訪れることもある。経営が楽とはいえない三陸鉄道にしてみれば、なぜウチで撮影してくれなかったのかと、ほぞを噛む思いだろう。
だが、そんなのんを擁護するするのは、テレビ制作会社スタッフである。
「茨城にはドラマや映画のロケ地を紹介するフィルム・コミッションがあり、県内のいろいろな場所を紹介してくれます。鹿島臨海鉄道の神栖駅もそのひとつ。線路の上で撮影できる所は少ないので、ここが選ばれたのだと思います。東京から近く、使用料の相談に乗ってくれることも理由ではないでしょうか」
次回はぜひ、三陸鉄道を舞台に撮影を。