5年総額9000万ドルの超大型契約を結んだレッドソックスの吉田正尚(29)。打撃に注目が集まりがちだが、友成氏は「守備でもファンを魅了する」と攻守両面での活躍に期待する。
「送球が正確。レ軍の本拠地『フェンウェイ・パーク』のレフトには約11メートルの巨大フェンス“グリーンモンスター”が設置されていますが、ここに跳ね返された打球を2塁でアウトにする補殺を量産するでしょう。もちろん打撃面では出塁率4割超えも視野に入ります」
侍ジャパンで大人気となったカージナルスのヌートバー(25)には“WBC後遺症”が囁かれている。
「決勝まで全試合出場したことで弱点を研究され、特に内角の速球と変化球に弱いことが判明。そこを突かれた米国ラウンドの2試合はノーヒットで終わっています。4月4日に左親指打撲で故障者リスト入りしましたが、はたして選手層の厚いカ軍に戻るポジションがあるかどうか‥‥」(MLB担当記者)
オフの取り組みが受難として降りかかったのはカブス・鈴木誠也(28)だ。
「チームメイトの筋肉量に圧倒され、ビルドアップに励むのは日本人メジャーリーガーにはありがちなこと。しかもWBCの出場に間に合わせるため焦りすぎて、左脇腹を痛めてしまった。打者にとって、脇腹の故障は致命傷になりかねない。キャリアに傷がつかないことを祈るばかりです」(在米スポーツライター)
赤信号が灯り、引くに引けなくなったのか、レンジャーズ傘下3Aの筒香嘉智(31)は早々からマイナー暮らしだ。
「マイナーでは打ちまくりますが、メジャーでは通用しない、いわゆる『4Aレベル』の選手。DeNA時代から課題にしていた160キロ近辺の直球への対応に進歩が見られません。DH、あるいはファーストしか選択肢がないのも痛い。巨人の熱烈なラブコールにも、本人は『このままでは戻れない』と帰る気はサラサラないようですが‥‥」(MLB担当記者)
まさにメジャーリーグは天国と地獄。侍たちの変奏曲はまだまだ続く。